オフサイドとは?タクティクスボードを使って解説
今さら聞けないサッカールール - 2015年09月08日 (火)
少年サッカーを応援しているとチャンスだ!と思ったのになぜかホイッスルが吹かれて相手ボールになることが度々ありますね。
その多くはオフサイドによるものです。
なんとなく待ち伏せ行為がオフサイドになるということは皆さんわかっていると思いますが・・・。
ここに来られたということはいまいち正確に理解できていないということだと思います。
ここでは
オフサイドになるプレーとならないプレーについて解説していきます。
まず、オフサイドを説明する前にオフサイドポジションについて説明します。
[オフサイドポジションとは?]
オフサイドポジションとは
1.相手陣内にいること
2.ボールよりも前(ゴールライン側)にいること
3.守備側(相手)のゴールラインから2人目の守備側(相手)選手よりゴールライン側にいること
上記の3条件を満たした攻撃側の選手の状態をオフサイドポジションと言います。
攻撃側とはボールを保持しているチーム側のことです。

このボードは赤チームが攻撃側、青チームが守備側です。
この場合、ゴールラインから2人目に青の3番が守備側の選手となります。
ほとんどの場合はゴールキーパーが1人目の選手となることが多いでしょう。
この青の3番の選手よりもゴールライン側にいる赤の5番の選手はオフサイドポジションにいる選手となります。
青の3番の体のゴールライン側がオフサイドラインになります。ボードの黄色い線がオフサイドラインです。
しかし!オフサイドポジションにいる選手にすぐオフサイドが適用されるのかと言えば適用されません。
適用されるのは
味方から出されたパスやシュートに対してオフサイドポジションにいた選手がプレーに干渉した時に適用されます。
例えば赤の6番から赤の5番にパスがでて5番が受け取ればその瞬間にオフサイドとなります。
この時にボールを受けた位置がオフサイドラインの後ろ側であってもオフサイドとなります!
戻りオフサイドなどと表現します。
味方からボールがでた瞬間にいたポジションがオフサイドポジションかどうかが判断基準となりますのでその後にどこでプレーに干渉したかは関係ありません。
逆にオフサイドポジションでなかった選手が味方からのパスをオフサイドポジションで受け取ってもオフサイドにはなりません。
パスやシュートがされた瞬間にいたポジションによって判断されるからです。
このオフサイドを守備側が意図的に狙うプレーをオフサイドトラップと言います。
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[プレーに干渉するとは?]
・ボールに干渉する。(パスを受け取る、ボールを追いかける)
・守備側の選手の妨害をする。(パスコースをふさいだり、視界を奪うような行為)
このように
直接プレーに干渉しなくても、その場所にいることによって味方チームが利益を得るようなプレーはオフサイドが適用されます。
ここで問題です!
攻撃側の選手のシュートしたボールを相手キーパーがはじいたボールをオフサイドポジションにいた選手がシュートをしました。
これはオフサイドが適用されますか?
この解釈を間違える人がいますがこれはオフサイドが適用されます!
(i)ゴールポストやクロスバー、相手競技者からはね返った、またはそれらに当たって方向が変わってきたボールをプレーした場合
(ii)相手競技者によって意図的にセーブされたボールをプレーした場合
出典:サッカー競技規則
上記のプレーは全て利益を受けたとみなされます。
但し、以下の場合は適用されません。
相手競技者が意図的にプレーした(意図的なセーブは除く)ボールを、既にオフサイドポジションにいる競技者が受けたとしても、その位置にいることによって利益を得たとは判断しない。
出典:サッカー競技規則
このルールは2013年に改正されたルールです。
シュートしたボールを守備側の選手が意図的にクリアしたボールをオフサイドポジションにいた選手がプレーすることが可能となり守備側の選手対応が以前よりもナーバスなものになりました。
オフサイドが適用されないプレー
オフサイドは全ての場面で適用されるわけではありません。
・ゴールキック
・スローイン
・コーナーキック
これらのプレー再開時はオフサイドは適用されませんので覚えておきましょう!
[オフサイドラインの特殊な例]
それでは問題2です!
以下のボードは赤が攻撃側です。オフサイドラインはどこでしょうか?

答えはセンターラインがオフサイドラインになります。
オフサイドポジションは相手陣内にいることが条件です。
このように守備側の選手の後ろから2人目(通常オフサイドラインとなる選手)がセンターラインを越えて相手陣内にいた場合はセンターラインがオフサイドラインとなります。
このボードの場合は赤の11番にパスが出てもオフサイドポジションではなのでオフサイドは適用されません。
逆にカウンター時に以下のようになった場合は

ボールのある位置がオフサイドラインになるので攻撃側の選手はボールより前にでなければオフサイドポジションになりません。
オフサイドポジションはボールより前にいることが条件です。
赤の6番の選手は当然オフサイドポジションではありません。
サッカーがこれほどまでに戦略的に進化してきたのはこのオフサイドルールがあったからではないかと思います。
オフサイドがあるからサッカーは面白いと私は思います。
オフサイドがなければもっと点が入るかも知れません!
でもオフサイドがなければゴール前を固めるだけのサッカーになるかも知れません・・・
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オフサイドはなぜ反則か (平凡社ライブラリー)
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